2598人が本棚に入れています
本棚に追加
「は、ぁ。っやだ」
「嘘。身体はそんなこと言ってないよ」
『辛いなら言って』とか口にしておきながら、彼の手の動きを止めようとする私の手をほどく。
「だめ、まだ」
「『まだ』?まだして欲しいの?ここ?」
「……っ!」
「違う」
と言いたかったけど、それを言葉にはできなかった。
彼の手から身体を逃がし、捕まっては執拗に攻められ、そうかと思ったら焦らされて。
もどかしい程の快感に身体が震える。
「神、崎くん」
「なに?」
荒い呼吸の合間に彼を呼ぶ私。
それを満足気に見下ろす彼。
「……まだ」
その余裕が無くなる時が見たい。
「まだ、足りないの」
最初のコメントを投稿しよう!