第一話

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言いたい事を言ったあと、会長に軽く会釈をし風紀委員の所に戻った。 どうやら俺を保健室に連れて行くらしい。 ほっとけば治る、と言っても体に異常がないか念の為、と言って聞かない。 渋る俺に風紀委員はグイッ俺の背中を押し、無理やり前へと歩かせた。 少し後ろを振り向いて会長の様子を伺うと、彼は棒立ちのまま動いていなかった。 動くか動かないか確認したかったのだが、風紀委員が俺の手を引っ張って急かすので確認する事はできなかった。 それにしても風紀委員の彼も何処かで見たことあるような。 特にこの赤い頬、とか。 彼のパーマがかった柔らかそうな髪の毛、とか。
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