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無事教室から脱出し、俺はアキと合流しようと外を彷徨う。
何処かにいるはずなのだがなかなか見つからない。
早くしないと昼休みが終わってしまうなぁとか呑気に考えながらポテポテと適当に歩いていた。
途中歩いていると庭園ハウスを見かけた。
ここでは様々な植物が育てられており、中でお茶も出来るようにテーブルまで置かれていた。
さすが金持ち学校と行ったところか、お金の掛け方が普通とは違う。
いや有り余ってるからこんなことにまでお金を出すのか。
こんな所にアキはいないだろうと思ったが、見てみないことにはわからないので俺は扉に手をかけた。
いつか入ろうと思っていたがその機会がなかったので、中を見るのは初めてだった。
見ると沢山の観葉植物やバラを中心とした花々が育てられていた。
思わず見とれていると奥の方で何かが動くのを見た。
俺はアキかと思いその何かに近寄る。
「アキ?」
花の陰を覗き込むとそこにいたのはアキではなく、会長だった。
会長は俺がいることに気が付くとバタバタと慌て出す。
「お前…何故ここにっ…!?」
「いや…アキを探していたんですけど見つからなくて」
「そう、だったのか…勘違いさせたみたいで悪い…」
「会長は悪くないので気にしないでください。俺の方こそ邪魔をしてしまったみたいで」
「いや、いいんだ。少し落ち着きたかっただけだから」
会長はそう言って頭に手を置き、髪の毛をクシャっとする。
今朝よりも柔らかい表情になっていた。
だが隈は消えていないので此処でも寝ないでいたのだろうなと心配になった。
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