第一話

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「手伝うのはまぁ…お前がそうしたいってんなら良いけどよ、あんまあいつの事調子ののらせんなよ?今の状況はあいつの自業自得なんだからよ」 「…それは、わかってるよ」 「嘘だな」 「嘘じゃないよ」 アキがニッと意地悪そうに笑う。 光に照らされアキがつけているピアスがキラリと光った。 俺の髪を撫でるアキの手がなんだか心地よくて、俺は彼の手に擦り寄った。 「…っ」 アキは顔をほんのりと赤らめ撫でる動作を止める。 そのまま髪から俺の頬にまで手が降りてきて、指でスルリと撫でるとアキはゆっくりと俺から手を離した。 「…ユキ」 「なんだい?」 「そういう事すんのはよ……俺だけにしとけよな」 アキが何を言っているのか分からず首を傾げる。 「…何が?」 「…無意識かい」 聞いても結局何だったのか分からなかった。
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