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「手伝うのはまぁ…お前がそうしたいってんなら良いけどよ、あんまあいつの事調子ののらせんなよ?今の状況はあいつの自業自得なんだからよ」
「…それは、わかってるよ」
「嘘だな」
「嘘じゃないよ」
アキがニッと意地悪そうに笑う。
光に照らされアキがつけているピアスがキラリと光った。
俺の髪を撫でるアキの手がなんだか心地よくて、俺は彼の手に擦り寄った。
「…っ」
アキは顔をほんのりと赤らめ撫でる動作を止める。
そのまま髪から俺の頬にまで手が降りてきて、指でスルリと撫でるとアキはゆっくりと俺から手を離した。
「…ユキ」
「なんだい?」
「そういう事すんのはよ……俺だけにしとけよな」
アキが何を言っているのか分からず首を傾げる。
「…何が?」
「…無意識かい」
聞いても結局何だったのか分からなかった。
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