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<雪弥side>
食堂の入口で胸躍る光景に立ち止まってしまっていると、誰かに強く引っ張られヨロッと傾く。
掴まれた腕を見ると編入生君がニコニコと良い笑顔を浮かべていた。
「ほら何止まってんだよ!!!!!早く行こうぜ!!!!!俺腹減ったーーーー!!!」
そう彼がグイグイ連れて行こうとする所は食堂内にある小さめの階段だった。
食堂に2階があるのか、と階段横にある看板を見ると『生徒会役員専用席』」と書かれていた。
「あれ、ここは役員専用席なようだけど、俺達は入っちゃダメなんじゃないかい?」
「良いんだよ!だって涼達が良いって言うし、こいつらだけじゃ可哀想だろ!!!!皆で食べた方が楽しいじゃん!!!」
「そう言うなら皆下で食べたらいいんじゃ――」
「それはダメだっ!!!親衛隊とかいう悪い奴らが涼達を邪魔してくるだろ!!!!」
「……そうかな?」
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