Summer Diamond Memory's

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「今日、燃えないゴミの日だった?」  不意にそう声をかけられ顔を上げた。 「えっ!?アレ・・・?」  慌てて辺りを見回した。野球場なんてどこにもない。振り返ってみても楠木くんも亜由美もいない。人通りのない住宅地。目の前はゴミ袋の山――。 「篠山くん・・・?」 「捨てるゴミを間違えたからって、苗字で呼ばれたら逆に傷つくんだけど」  パジャマのまま、手に空き缶の入った袋を夫が持って立っていた。
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