Summer Diamond Memory's

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 もう一度バトンを大きく回す。 『――四番、ピッチャー。楠木くん、楠木くん』  また・・・聞こえた?  人通りのない住宅地。目の前はゴミ袋の山――。  だけど・・・聞こえた。  私はもう一度、今度はバトンをクルクルと回しあの頃のように空高く投げた。 「ち、ちょっと由香利。ぼっとしてないでちゃんとやって・・・」  ――えっ?
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