朝日

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やっぱ隣が部長なんが問題よのぉ… 昼休憩 嫁の作った弁当を かっこみながら1人思案にくれる あのニヤリとした顔…本気でムカつく… わしは別に柚月ちゃんを……頭の中で彼女への気持ちを否定しようとしたが…触れたくなる この気持ちに言葉を付けると…なんになる? 浮気心は肉体的欲求の表れだと思っている自分からすれば…これは肉体的欲求だろうか? 確かに彼女の夢を見た今朝方ギンギンに反応していた… じゃあ…触れたら満足するのか? いや…触れたいと思うコトは自分にとっては特別な感情だ TVや雑誌などで好みのオンナを見ても おぉ~と喜ぶことはあっても触れたいとまでは思ったコトはない こんなことを思うのは恋愛中の嫁に対して以来のこと 嫁とは中学の時 特に仲が良かったわけでもない ただ卒業前に嫁から告白され…当時は振ったのだ 卒業して10年経った頃にあった同窓会で再会し それから連絡を取るようになり、嫁が まだ気がある事に気付いてから少し意識するようになり付き合う事になったのだ 当時は仕事も忙しく まだまだ結婚に対して意識も無かった 結婚を意識したのは親父が亡くなった時だ まだ若かった親父が病気であっけなく逝った事で 自分の人生に於いて唯一無二な存在について考えさせられた 気が強くヤキモチ妬きな嫁は結婚を早くから意識していたとは思うが我慢強く辛抱してくれて自分がプロポーズするまで結婚のケの字も口にはしなかった 親父が亡くなり急に転職した自分に結婚の意思は無いのではないかと不安で一杯だったろうに付いてきてくれた そんな嫁を裏切るような気持ちには蓋をしなくては… でも…ただ話したりメールしたりなだけなんじゃけぇ これって裏切りじゃなくねぇ? なんて変な理屈をつけ なんとか今の関係も続けたいと思う自分がいたのも事実だ どこまで自分勝手なんだろう… 嫁も娘も自分にとっては唯一無二の存在で守るべき大切な家族だ 柚月ちゃんは どちらかと言うと笑っていて欲しいと願う同志のような存在 どちらかを選ぶのなら即決で家族だ なのに…考えないでいようと思えば思うほどに彼女の照れた笑顔が頭に浮かんで身体の芯が燃えたぎる なんなんだ…どうしたらいい?分かりきった事を思い悩みつつも会社にいると彼女の声が聞きたくなり ついメールをしてしまう
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