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平日のメール頻度は躊躇う割には徐々に回数が増し今や無くてはならない大切なやり取りになる
友達以上恋人未満のような関係に思えて幾度となく反省し後悔し回数を減すべきだと考えるが ついメールを送ってしまっていた
事務所内からの電話は部長が居ない隙を突いた
電話で話すたびにニヤけた顔がチラつきムカムカするから現場に出て携帯からかける事が多くなる
誰かに会話を聞かれるリスクがない分 自由に何でも話せて楽しかった
柚月ちゃんの方は事務所内の他の人を気にしてコソコソ話すから迷惑だったかもしれないが そんな柚月ちゃんが可愛くて堪らなかった
そんな日常の最中 彼女の携帯番号を聞いた 最初は戸惑い気味で教える事を躊躇うかのような風情に少しだけ寂しくなったが教えてくれた
嬉しくなって すぐにでも電話したかったがガッついてるなんて思われたくなくて我慢した
少し悩んだが かけれるタイミングがあるとするならば仕事あがりしか考えれなかった
今度 仕事あがりのタイミングが合えば その時には かけよう そう思うだけでワクワクした
もちろん そう思った直後には自分の考えを否定した どんどんハマりこんでいる自覚もあったからだ
でも もはや止められる自信すら無かった
携帯番号を聞いてから かれこれ半月は経った頃 思わぬタイミングがきた
その日は朝からバタバタで 思わぬトラブルも相まってイライラが蓄積していた
癒して欲しくて電話やメールをと思うものの ことごとくタイミングが合わず それも出来ない事で余計にストレスが溜まり余計に柚月ちゃんの事ばかり頭に浮かぶ
柚月ちゃん少しは寂しいって思ってくれたかのぉ? わしマジで寂しくて本気で癒されたい…ロッカーで着替えながらも仕事あがりのメールで愚痴ろうかな…なんて考えながらスマホを開いた瞬間
彼女からのメールがきて思わず微笑む
彼女の事を思った瞬間に彼女からのメールがくる そんな些細な事でドキドキした
おっ! 彼女も仕事終わったんか…あっ! これってタイミングじゃないんか?そう思った時には電話をかけていた
コール音を聞きながらもドコドコと心臓が高鳴る ヤバイ心臓に悪い…そんな風に思っていると柚月ちゃんが出た
それからの数十分は正直なにを話したか覚えてないくらいに緊張した
いつも電話をしているのに それが互いの携帯っていう事が とんでもなくドキドキした
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