星色ストレンジ あらすじ

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 ある夏の日、それぞれの事情で家出をした少年と少女が、偶然に同じ電車に乗り合わせる。  元より全く無関係な二人であったが、少女が電車内で財布を忘れたことに気付き、少年に電車賃をたかったことで、妙な縁となり少年と少女は行動を共にする事になる。  しかし電車を降りたと思えば駅員に怪しまれて逃げ出したり、警察に連絡をされて逃げ回ったり、その警察に少年はバッグを押さえられたりと、二人の家出はのっけから暗雲立ち込めるものとなる。  見知らぬ土地でどうにか逃げ回る二人ではあったが、しかしいくつもの不運が重なり、次第に二人の逃避行は継続困難になりつつあった。  たった一晩で終わりそうな少年と少女の家出。二人は、それに意味を見出そうと奔走する。  そうして辿り着いた丘の上で、二人は互いの家出の理由を話す。お互いにその理由に共感はしつつも、しかし何もできない二人。  結局は家出が継続不能となった少年は、自分の意思で警察に出頭する。その数時間後、同じく少女もまた警察に出頭。二人の家出は終わる。  それからしばらくの間、二人は再会することもなく、別々の時間を過ごす。時間が経つにつれて、二人はお互いのことを忘れそうになっていく。  それぞれの事情により、偶然にも同じ高校を受験し、合格した二人は同じ高校に通うことになる。しかしお互いのことにはまだ気付かないまま、高校生活が始まろうとしていた。
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