第一話 時給900円!割りに合わないアルバイト

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大通りを一本中に入ると、古き良き街並み残るさくら商店街。 喫茶フォレストがこの商店街の仲間入りしたのはつい最近のこと。 当初商店街で昔から店を構える地元住民達は、このフォレストを目の敵にしていた。 商店街に喫茶店なんて。 年寄りばっかの商店街に若者が来るもんか。 はんばーぐ?けっ!そんな小洒落た料理、誰も食べになんかこねーや! だがそんな声も開店から一週間もすればどこからも聞こえなくなり、次に聞こえて来たのは当初とは真逆の言葉であった。 あそこの店主、まだ20代なんですって!若いのに凄いわ~! おっ!ハンバーグってやつはうめぇじゃねぇか! ちょっとちょっと、あの店が出来てから商店街に学生さんが来る様になって明るくなったわ! 今では喫茶フォレストはさくら商店街になくてはならない存在。 そして穂奈美はそんなフォレストで働くことが何よりも楽しく思っていた。
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