1人が本棚に入れています
本棚に追加
『マジック・エフェクトぉぉお!』
ロングソードが少年の首に当たりそうになった瞬間に、
少年が呪文を叫んで、
ギリギリ、魔法が発動した。
それは、
この世界では、
光魔法と呼ばれるものだ!
その声で、人々の視線がふたたび少年へと向けられた。
キラキラとした光の魔法が炸裂し、
魔法がザッガを襲う!
『ぐぁああ!!!!』
ザッガの剣の軌道はソレて、
空を切るだけで終わる。
そして、ザッガは、
右手に持っていた酒瓶を投げ捨てて目を覆い、
頭を振った。
視界が奪われて、
今見えるのは真っ白な世界のだろう。
少年が放った魔法は、
かなり眩しかった。
きっと、
100wマジックくらいのパワーを使った目眩ましの魔法だったのだろう。
...
...
『クソガキぃぃぃい!』
ザッガは、
真っ白な世界のまま、
左手のロングソードをやたらめったら振り回して露店の商品を次々と、
破壊していく。
ガチャン!ガシャン!ガンガン!
ガシ!ガキーン!
人々は少年とザッガから、
けっこうな距離まで離れていたため、
ソレの巻きぞいにはあわなかった。
...
その手応えから、
ザッガは、沸点を越えた。
『ぐぁああ!!チクショウ!逃げられたかぁぁあ!』
...
...
...
最初のコメントを投稿しよう!