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...
「俺、逃げてないよ?」
少年は、
そう言いはなつと、
ザッガの腹に蹴りを入れた。
ザッガは不意に蹴られた腹を押さえて、
膝をついた。
『グハ...オエ...』
酔っていただけに、
かなり、リバースした。
辺りはゲロの惨劇と化したかと思われたが、
...
ザッガは、魔法を使った。
『マジック・キラキラエフェクト!』
キラキラエフェクトがかかったゲロを
ぶちまけるザッガ。
辺りは、
ゲロをぶちまけたとは思えない程、
神秘的にキラキラとなった。
少年は、口をあんぐりと開けて驚いた。
「まさか、そんな...光魔法を!?」
ザッガは、
口のまわりについたキラキラを手で拭き投げ払い、
ニヒルな笑みを浮かべながら、
『ゲロのキラキラエフェクトは大人の常識だぜ?』
と、
言った。
投げ払ったキラキラは、
知らない人に被弾した。
ザッガは、キラキラの大地に伏せて、
眠りについた。
ザッガが投げ払ったキラキラは、
受けた人も気分が悪くなったのか、
貰いゲロした。
だが、
その人もキラキラエフェクトを使った。
...
しかし、
その人のまわりも、
ただじゃ済まなかった。
臭いはキラキラエフェクトじゃ、
どうにもならなかった。
...
感染は広まる...
...
もやは、
ヤヤンバル広場は、
酔乱のキラキラ大地と化した。
...
少年は、鼻を押さえて、
この救えない状況を眺めた。
...
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