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....救えない惨状に、可愛らしい声が響く。
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「きぃーつけ♪きぃーつけ♪気つけの薬草クゥキィー♪クゥキィー♪クッキーはいかがですか♪」
声の主は薬草入りクッキーを売り歩くウタである。
薬草の様な緑の髪をなびかせながら、
光輝くゲロの上をまるで、
睡蓮浮かぶ水際で、
キッキャとはしゃぐ子供の様にもみえた。
どこからか、
おジョーちゃん!1つくれよ!
ワタシにもちょうだい!
等と、
声がかかり、
クッキーは飛ぶように売れた。
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....
少年はそのクッキー売りの少女に目を奪われ、事の終止まで、目が離せなかった。
そう、終止まで。
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....
クッキー売りの少女は、
少年の前に着て、
可愛らしい笑顔を添えて、
「おにーさんも気つけ薬草入りクッキーいかがですか?」
と....
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