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翌朝、起き上がると、違和感があった。
頭が重い気がする。
俯いた拍子に、長い髪がだらりと落ちる。
「うわぁ!」
私は、悲鳴を上げた。
私の髪は、肩より短かった。
そんなはずはない。
私は、鏡を見た。
ちょうど、昨日、あのくしで梳いた部分だけが、長く、腰の辺りまで伸びていた。私の髪が。
「なんだ、これは!」
私の髪型は、無残なことになっていた。あまりに間抜けな姿になっていた。
伸びていたのは、右の前方と後方、左の一部だった。
私は、慌てて、はさみで切った。
だが、すぐに、同じ部分が伸びていく。そして、腰の辺りまで伸びると、止まる。
三回やって、結果は同じだった。
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