地球も人間も、青かった。

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 それからも私は、ずっと虚ろな目で地球儀を眺め続けている。  人口が65億人になっている。あれから更に人が死んだのだろう。  …………有り得ない。  有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない! 有り得ないこんなの!  この地球儀は一体なんなんだ!? あのご老人は何者なんだ!? 『--これを、お主に託そう』  よしてくれ。地球なんか託されても、私は神様じゃないんだ。地球は私の、玩具じゃないんだ……!  しかし、もう私は、取り返しのつかない事をした。  だからもう、後戻りはできない。  毎日当たり障りもなく、平々凡々と生きるサラリーマンには戻れない。  …………だったら、なればいい。神に。  私が、この地球の神を、演じればいいんだ……!  今、この瞬間から、私は会社の歯車となり働くサラリーマンではなくなった。  私は、世界を統べる、唯一無二、全知全能の神だ! 「くくく……はっはっはっは!」  私の笑い声が、地球全土を包み込む。
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