第1章

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親父もそうだが 祖父もとんでもない食わせものだった バブルがはじけて 会社の景気が傾き、いよいよ倒産と言うときに 金融会社に片っ端から融資を申し込み 会社の設備は全て売り払い 破産宣告して夜逃げした 夜逃げした先で祖父の母名義で一軒家を買い 祖父は、某大手自動車メーカーに就職 祖母は、夜の店スナックへ まだ祖父が30後半の頃だ それからは祖母にとっては地獄の生活だったらしい スナックは、仕事柄 帰りが遅くなる 当たり前だ
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