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「やだ?」
「やだっていうか……授業中寝てばっかいるのは、どうかと思うし」
「クラス違うのに、なんで知ってんの? 俺がどこ住んでるのかも、言ったことないよね」
「そのくらい分かるよ」
私は気まずく目を逸らす。笹原くんに興味を持っていると勘違いされても困るから。
「誰かに聞いたんだ。へえ。俺のこと気になっちゃった?」
案の定だ。げんなりと溜息をついて、私は説得を続ける。
「ねえ、そういうのもういいからさ。うん、もういいから。私なら大丈夫だから、前みたいにしてよ。昼寝して、夜空見ればいいじゃん。隈とか作らないでよ」
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