不健全なキミと、健全なお付き合い

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  「お、お友だちから始めませんかっ!?」 ……ぷっ。 しゃがみ込んだ笹原くんが、真っ赤な私を見上げて、チラッと笑った。 うわぁ。 ……そういう顔、しちゃうんだ。 急に男子なんだって思って、もうこれ以上早くならないと思ってた心臓が、人生史上最速記録を更新する。 「俺たち、もう結構なお友だちだと思ってたんだけど、奈留は違うの?」 「う……」 「しかも、手とか繋いでるよね」 「それは勝手に」 「うん、俺が勝手にやってる。次は? 健全なお付き合いだと、次は何すんの?」 「えっ?」
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