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デロイは助走をつけ
「ウオオオオアッ!!!」
槍を投げ放った。
「ぐはッ!!!」
槍はど真ん中・胸に命中し、男が苦しみ喘ぐ。
悪人たちがドッと笑う。
「んだよっ」
デロイが悔しがり、テーブルを蹴飛ばす。
ゲールはマグナムで照準を合わせ‥撃つ。
弾は体から外れた。
「チクショウっ!!」
「ヘタクソ」
ベラーナが蔑み、クロスボウを放った。
「ああッ!!!」
鉄矢は女の左腕に命中した。
ヴィシャスたちは的撃ちゲームをエンジョイする。
最後にヴィシャスがナイフを頭に投げつけ、パーフェクトで勝者となり、喝采を受ける。
晩餐会が終わり、5人は部屋に集まった。
ソファに腰を下ろし、近況を話し合う。
「ブラックから【ヴァジリスク】買いたいんだが、金合わせて買わねェか?」
ヴィシャスが持ちかける。
「どこに使う?」
デュラムが聞く。
「連合にさ。何か制裁行動し出かす前にこっちから先に奴らを制裁してやるのさ。
どうだ?乗らないか?」
「ヴァジリスクっていくら?」
ベラーナが脚を組みながらヴィシャスに聞く。
「100億。それで街1つが滅びる量が買える」
「1人20億か」
ベラーナが腕を組みして思案する。
「オレはかまわないぜ。面白そうだ。乗った」
「おれも参加するぜ。奴らの慌てふためく面が見たい」
デロイとゲールが乗る。
「デュラムは?」
「疑われるのはおれたちだろ?ならーー」
「それはわからないさ。俺たちがやった証拠が無いなら」
「だが決めつけられたら戦争事だ」
「なら戦争してやるさ。何か問題あるか?」
ヴィシャスが凶悪にニヤりと笑う。
デュラムはヴィシャスの神をも怖れないその凶悪っぷりに時々ゾッとする。
「アタシも乗るよ。時期奴らも何かしら動いてくるだろうしね。そうなる前にアタシたちの力を思い知らせてやろうじゃない」
ヴィシャスがデュラムを見据える。
「わかったよ。乗るよ」
「ッヘヘ。よし」
ヴィシャスが手を叩き、血のように赤いワインを配り、掲げる。
「俺達の同盟に」
5人は乾杯する。
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