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さて、友達から聞いた話。
友達の名前は、そう、O君。
Oって言うのはイニシャルで、そのままの名前ではないんですが、とりあえず、O君です。
彼とは十年とちょっと前の、19歳のときに知り合って、それ以来とても仲良くさせてもらってます。
まぁ、今はちょこっと疎遠にはなっていますが。
それで、以前、彼から聞いた、スゴイ怖い話を、ここで話そうかと思います。
それは、O君がまだ高校生の時。
O君の住んでいた場所は田舎で、建物よりは畑が多いような、そんな街でした。
あるお休みの日のことです。
O君の住んでいた街の近くに古戦場があって……と、まぁ、近くと言っても歩いていける距離では全然無くて、電車で何駅かいった場所からさらに歩かなければいけないと言う、そんな遠い場所で。
とにかく古戦場で夜に集まって、肝試しをやろうという話になったそうです。
で、5人か6人かで夕方に集まって、その場所に着いたんです。
でも、肝試し、なんて言って集まったけど、誰も、何の準備もしてなくて、ちょっと怖そうなところに歩いて行ったり、適当に話をしたりするだけの、小さなものになってしまったそうです。
で、面白いことも何にもないし、すぐ帰ろうって話になったのですが、そこでね、誰かが気づいたんですね。
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