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  軽井沢の別荘に着くと、 淳は貴子を来賓に紹介して回る。 だが、皆が皆一様に 貴子を部外者という態度で あからさまに毛嫌いしているのが分かる。 戸惑い、ただでさえ、不安な貴子。 なのに、この場での 唯一の拠り所である淳が美奈に連れ去られる。 「淳さん、こっち来て。 ・・・・・紹介したい人がいるの。」 そういって、 婚約者の貴子の前で腕を絡ませる美奈も美奈だが、 分りました、と淡々と応じる淳にも呆れた。
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