*始まりの入学式*

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美麗side 「ちょっと!さっき暁君と話してたよね!?」 このっ!このっ!と横からわちゃわちゃする七海。 「…ピンをあげただけ」 変な誤解を招くのはごめんだ 早いとこ、話題を変えておこう 「おい、席着けー」 先生が呼びかけると、ガタガタと席に着いていく 私は元から座っている 「じゃ、軽く自己紹介すっから…天野からやってくれ」 あぁ、でたよ あいつ、出席番号最初のくせに何で私の後ろに居たんだろ 私は夕凪だから、今年は1番後ろだ …まあ、どうでもいいか 「好きなものはミルクコーヒーです!カフェオレも!よろしくー!」 気づくと終わっていた それからも、淡々と自己紹介は進み、 もう、最後の私の番だ 「夕凪美麗です、よろしくお願いします。」 …まあ、よろしくする気なんてサラサラないけどね そうこうしていると、チャイムが鳴り響く 暁「ねえねえ、夕凪さんっ!」 …何で来たんだコイツ 「何?天野君」 冷たく見つめる それにうろたえず、笑顔で答える 暁「ヘアピンって、貰ってもいいかな!?」 …何だ、この無駄に明るい感じは "苦手だ" そう思った 「別にいいよ」 素っ気なく返した
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