第1章

3/4
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
隠れている?追われているのかな? などと 思っていると、星の欠片(かけら)は、返事をする。 『空の彼方(かなた)の彼方の、もっと彼方から、逃げて来たんだ。』 僕は、驚いた。 口に出さなくても、会話は出来るらしい。 じゃあ、君も、声に出さないでいいよ。と言うと、 『練習しているんだよ。日本語。』 とりとめのない会話をしながら、学校に着いた。 夏期講習。 教室に入ると、皆が、寄ってくる。 『何?それ?』 『かっこいいいね!?』 『可愛いかも!?』 小さな小さな星の欠片(かけら)は、とても人気だった。 でも、黙っている。??? や、ヤバイ!! どうして、こんな、人の多い場所に来るんだ? うろたえているらしい。 僕は、まだ、中学生だからね。勉強しに来るんだよ。 と、答えると、 今日だけ、休みにしてよ。見つかったら大変な事になる。 僕は、具合が悪いと言って、早退した。 公園で、一休み。 『落ち着いたか?』と尋ねると、 『だめなの。恐いの。』と答える。 ??? 女の子になったらしい。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!