第1章

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『君は、姿を変えることは出来ないの?』と尋ねると、 『出来るわ。でも、そうすると、住む場所とかも作らないと。そんなに魔法を使ったら見つかっちゃうわ?』 『だったら、猫になればいいよ。僕、猫を飼いたかったんだ。』 彼女は、額から剥がれて、猫になった。 黒くて、毛足の長い、しっぽ ふさふさの猫に。 僕の 理想像だった。 『名前、聞いてなかったね?』 『那由多(なゆた)っていうの。よろしくね。』 『僕は、宇宙(そら)。』 自己紹介をしながら、家に連れて帰った。 そして、僕のパートナーとして、 大切に、大切に、一緒に暮らした。 今も、側にいる。 『ずっとずっと、一緒だよ…』 ……………end………
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