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『君は、姿を変えることは出来ないの?』と尋ねると、
『出来るわ。でも、そうすると、住む場所とかも作らないと。そんなに魔法を使ったら見つかっちゃうわ?』
『だったら、猫になればいいよ。僕、猫を飼いたかったんだ。』
彼女は、額から剥がれて、猫になった。
黒くて、毛足の長い、しっぽ ふさふさの猫に。
僕の 理想像だった。
『名前、聞いてなかったね?』
『那由多(なゆた)っていうの。よろしくね。』
『僕は、宇宙(そら)。』
自己紹介をしながら、家に連れて帰った。
そして、僕のパートナーとして、
大切に、大切に、一緒に暮らした。
今も、側にいる。
『ずっとずっと、一緒だよ…』
……………end………
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