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カーフェの知り合いなのか、彼のエプロンと同じギザギザ模様が入ったデザインの修道服を着た彼は、地元の教会では見たことない。そもそも、神父なのかどうかさえ、分からない。似た服を着ているだけで、全く別の職業かもしれないから。
「カーフェ。ごちそうさま。金置いていくから」
優香が入ってきたからなのだろうか、男は立ち上がるとコーヒーの代金を置いて彼女と入れ違うようにして時忘れを出ていった。それを、カーフェは残念そうに見ている。優香といえば、始めて見た客なのだが、どこかで何度か会ったことがあるような不思議な気持ちになるのだった。
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