第18章 ミツバチの誘惑

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やがて。 「早く……」 「ん?」 はしたない恰好で 放っておかれる羞恥心と。 指先から伝えられる快感に 耐えられなくなり。 「早く……抱いて下さい……」 熱に浮かされたように僕は囁いた。 「お願い……」 唇を湿らせて 自分の爪で 物欲しげに膝小僧を引っ掻く。 「……理央っ」 図らずも 完全な誘惑だった。
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