第18章 ミツバチの誘惑

2/25
164人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「いいよ、もう目を開けて――」 彼の手を握った 僕の手はひどく震えていて。 まるで振り出しに戻ったみたいに ドキドキした。 だけど違う。 何もかもが違う。 「……驚いた」 静かに開かれた彼の瞳が 見つめる世界も。 「白河さん……」 僕が言葉を失うわけも。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!