第18章 ミツバチの誘惑

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震える手を握り返されて ようやく僕は気づく。 「どうして泣いてるの?」 頬を濡らすのが 自分の涙だってこと。 「……分かんない」 不器用で不本意な だけどこれこそきっと 僕なりの愛で――。 「抱いて欲しい……」 「理央……」 本当はこんな 大胆なことまで言える。
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