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勇者「よし。帰るぞおまえら」
賢者「今までの醜態がなかったかのような唐突な切り出し」
戦士「結局、魔王はどうすんだ? なんかもう、オレは別にどっちでもいいんだけど」
弓士「アタシも。もはや戦う空気じゃねぇよな」
勇者「『戦う』か『戦わない』か? それなら『連れて帰る』に決まってんだろ!」
賢者「せめて選択肢から選んでください」
勇者「行こう、魔王!」
魔王「え!? 確かに妾も外に出たいが……その、いいのか?」
戦士「何気に断らないという事実」
勇者「いいのか、って何がだ? 立場とかそんなもん、俺は気にしないって言ってるけど」
魔王「それもまあそうだが……。この外では、妾は忌み嫌われているのだろう? そんな妾が外に出たら……」
勇者「なぁんだ、そんな事か! それなら大丈夫だ。俺がついてる! なにがあっても俺がおまえを守ってやる!」
魔王「ゆ、勇者……//」
戦士「セリフだけなら立派な勇者っぽく聞こえないことはないんだよなあ」
弓士「言ってる相手は宿敵だけどな」
魔王「ほ、本当にいいんだな……?」
勇者「うるせえ! 行こう!!」
戦士「どっかで聞いたことあるぞそのセリフ」
賢者「某海賊漫画ですね」
弓士「ここでぶち込んでくるあたりアレだよな」
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