勇者「RPGのコマンドに『説得する』があればいいんじゃね?」

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 そして、ダンジョンの外。 勇者「まおうが なかまに なった!」 賢者「マジのRPGなら普通にチートですね」 戦士「そりゃ、ラスボスを仲間にしてるんだもんな」 勇者「パーティの 『萌え戦闘力』が 9999上がった! 『愛しさとせつなさと心強さ』が 9999上がった!」 戦士「篠原涼子か」 弓士「ホント、ダンジョンから出るなりうるせぇなこのハゲ。即刻死ねよ」 勇者「だれがハゲだ! 俺はフサフサだ。この洗濯板が」 弓士「テメェ……板の種類変えりゃあいいってもんじゃねえだろ? あ゛ぁ゛?」 勇者「痛い痛い! やめてヘッドロックしないでマジで死んじゃう!」 弓士「ちっ。しょうがねぇな雑魚が。ほらよ」 勇者「……ふぅ。死ぬかと思った……」 賢者「……あ、そうだ。ところで魔王さん、『萌え戦闘力』などではない方の、ちゃんとしたステータスを訊いてもよろしいですか?」 勇者「なにそれ俺も知りたい」 魔王「唐突にどうしたんだ? 別にかまわないが……。 Lv.100 こうげき:9999 ぼうぎょ:9999 すばやさ:9999 かしこさ:9999 妾のステータスは、こんな感じだ」 戦士・賢者・弓士 「「「カンストしてる!!」」」 勇者「さっすが魔王! そこにシビれる憧れるぅ! よし、俺と籍入れよう!」 魔王「ゆ、勇者……妾は、籍はまだ早いと思うぞ……//」 賢者「まんっざらでもなさそうなんですよね、これが」 弓士「でもあれ、勇者、お前のステータスってどんなんだったっけ? たしか相当な雑魚だったよな?」 勇者「それは訊かないお約束」 戦士「てか、そもそもオマエらの名前でどうやって籍入れんだよ。まだ本名が無いだろうが」 勇者「それは言わないお約束」
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