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勇者「さて。なんやかんや俺たちは、王様の待つ王城に帰ってきたわけだが……」
賢者「ザ・説明口調」
勇者「あれ? 戦士と弓士は王城は初めてじゃなかったか?」
戦士「初めてだな」
弓士「アタシも」
魔王「勇者と賢者はここから旅を始めたのか。それにしても大きな城だな……。外の世界って凄いなあ……」
勇者「いや、感嘆してる場合じゃないぞ魔王。まだ問題が残ってる」
魔王「問題?」
勇者「あぁ。『ハイパー美しくてウルトラ綺麗でアルティメット可愛いおまえのことをこの城の人たちにどう説明したらいいのか』という問題がな!」
魔王「何かにつけてベタ褒めしすぎじゃないか……?// も、もちろん悪い気はしないが//」
勇者「訂正。このかわいさ、宇宙を滅ぼせるレベル」
戦士「オイ馬鹿、間違えた、馬鹿勇者」
勇者「言い直した意味」
弓士「オイ勇者、間違えた、腐れ腰抜けクソ馬鹿カスハゲ野郎」
勇者「おまえ喧嘩売ってんのか」
弓士「なんでアタシにはそんな当たり強ぇんだ? 死ぬか?」
勇者「やってみな。勇者の力、見せてやんよ」
魔王「ふ、ふたりとも落ち着けって。喧嘩は良くないぞ……」
勇者「ケンカ、ダメ、ゼッタイ。勇者との約束だぞ!」
賢者「魔王さんの声一つで掌を返していくスタイル」
戦士「ほら、王城に入るにあたって魔王をどうするか、早く決めちまった方がいいんじゃないか? あまり長くたむろしてるわけにもいかないだろ」
魔王「というか、むしろ妾としては、ここまで何の問題もなく来れたことにそもそも驚きなんだが……」
弓士「そりゃあ、アンタ、見た目完全に人間だからな」
勇者「しかも女神と見紛う程の超絶美人だしな」
弓士「もうテメェは黙ってろ」
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