勇者「魔王の萌え攻撃力が高すぎる件について」

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賢者「…………」 弓士「ないわー。これはないわー」 戦士「成功率0%だろ勇者ェ……」 魔王「なっ!? な、ななな何のマネだっ、勇者! 消し飛ばすぞ!」 賢者「まぁこれが当然の反応ですよねー」 戦士「のわりには……魔王なんか動揺してね? 気のせいか?」 弓士「いや気のせいだろ。たぶん」 魔王「いきなりそんな事を言い出すなんて……。 勇者、さては貴様……実は何も悪い事はしていないのに『魔王』というだけで人間に嫌われて敵意しか向けられていない妾が掛けられたことのない好意的な言葉を掛けて惑わせる作戦か!」 戦士「え、なにこれ」 勇者「違う! 作戦なんかじゃない! 会った瞬間から、俺は魔王が好きになったんだ! 俺のこの気持ちは本物だ! もし何なら、武器だって捨ててやる! よし、これからは二人で平和に暮らそう!!」 魔王「き、貴様、一体どうしてそこまで妾を……」 勇者「おまえに惚れたからだ! その長い黒髪、大きなツリ目、スラッとしたボディーライン、そしてどこか儚げでありながら闇の深そうなその雰囲気! そう、俺はおまえを見た瞬間に電流がはしったんだ!」 魔王「ゆ、勇者……そんな事を言われても困るのだが……//」 戦士「ちょっ、開始数ページで何なのこの展開」 弓士「勇者猛アタックだな。くっせえ言葉を平気で並べやがって」 賢者「もはや序盤からクライマックスなんですねわかります」
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