勇者「魔王の萌え攻撃力が高すぎる件について」

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戦士「……あ。そういえば勇者。熱中してるトコ悪いんだが……ここに来た目的を忘れてないか?」 勇者「目的?」 戦士「忘れてんのかよ。オマエ、ここに来る前に言ってただろ。『にっくき魔王をブッ倒すのが俺の目的だ』って」 勇者「……あ。ヤベっ」 弓士「バカだろコイツ」 戦士「で、不倶戴天の存在であるハズの魔王を口説いてるようだが、オマエは結局どうするんだ? どうしたいんだ?」 弓士「……それ、訊くだけ無駄なんじゃね?」 勇者「フハハハハ! よくぞここまで辿り着いたな勇者ご一行!」 戦士「変わり身早ッ! コイツやっぱり即決で魔王側に寝返りやがった!」 勇者「今まで、汗と涙とファミマの旅をしてきたのだろう。ご苦労なことだ。だがしかし、貴様達の命はここで終わりだ……魔王様の野望のために死ぬがよい!」 戦士「オイ! 何の躊躇いもなくオレ達に剣を向けてきやがったぞコイツ!」 賢者「セリフがもはや完全に悪役ですね」 弓士「てか何だよ『汗と涙とファミマの旅』って」
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