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勇者「見ていてくれ、魔王。おまえに害をなす奴は俺が倒してやる。俺はおまえの味方だ。俺がおまえを守ってやる」
魔王「め、面と向かってそんな事を言われたのは初めてなんだが……//」
賢者「あれ? なにこれ、実は魔王さんの方も満更ではない……?」
魔王「だが……そ、その…………ぁ……あ、ありが、とう……//」
勇者「ぶぐっふぉあぁっ! なんという破壊力ッ!!」
ハナヂスプラッシュ!
弓士「何だその効果音」
戦士「ただ勇者の鼻血が物凄い勢いで噴出したことだけは理解した」
勇者「さ、さすが魔王だ。油断していた……。まさか、『普段からお礼を言うことに不馴れなためかぎこちないながらも頬を朱に染めつつ頑張って「ありがとう」って口にしてみましたよ』攻撃をしてくるとはな……」
戦士「なに言ってんだコイツ」
勇者「どうやら俺はここまでのようだな……。これはもう駄目かもわからんね……」
魔王「え? いや、妾は勇者を攻撃したつもりはないのだが……。大丈夫か?」
勇者「気付いてないで心配してくれるとか、なんて可愛いんだ……。ちくしょう、魔王が可愛すぎるせいで萌え尽きちまうじゃねぇか……」
弓士「もう早く逝ねよ」
魔王「か、可愛いっ!? 初めて言われたぞそんな事……! 勇者のやつ、妾を『可愛い』って……//」
弓士「どうも魔王にもフラグが立ってるくさいな」
戦士「……さっきも言ったけど……マジで何なのこの展開」
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