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弓士「つか、コレもうアタシらが居る意味なくね?」
戦士「バカ野郎! そしたら誰が勇者の暴走を止めるんだよ!」
勇者「暴走? 俺がいつ暴走なんてしたんだ? まぁいいや、ちょっと魔王様の谷間に顔うずめてこよっと」
戦士「コイツを勇者と呼んでいいのだろうか」
弓士「いやダメだろ」
魔王「ゆ、勇者……? いきなり近付いてきてどうしたんだ?」
勇者「魔王。俺は勇者でおまえは魔王。不倶戴天の……敵同士だ」
魔王「!? なっ、勇者、どうしてそんな!」
ガタッ←魔王が、玉座(つまりでっかい椅子)から立ち上がる音
魔王「じゃあ今までのは──」
勇者「──だが俺は、死ぬ時は魔王の谷間で最期を迎えたい。俺はおまえに殺されてもかまわない。大好きだ!」
魔王「な、なッ!?// 何を言い出すんだ貴様は!// だいいち、文脈とかもう色々おかしいぞ!」
勇者「いやおかしくない! そしておまえの立った姿を改めて見てみると、ハンパなくスタイルが良い!」
魔王「それは今関係ないだろ! す、スタイルが良いなんて……//」
勇者「恥ずかしがりながら玉座に戻る魔王ちゃんKAWAEeeeeee!!」
戦士「何これ。何なのこの空間」
賢者「……愛の形は人それぞれなんですよ。きっと」
弓士「なんかもう、一周回って面白く見えてきたな」
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