第1章

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赤西君を部屋に招いた夜。 わたしもアラフォーの女。 付き合ってる男性が部屋に来て、何もないなんて思ってなかった。 きっちり寝室だって綺麗に掃除して、ベッドのシーツも替えて、シャワーも浴びて、下着も新しい自分の中で最高に女らしいセクシーな物を身に付けた。 いわゆる準備万端ってやつだ。 なのに どうして わたしって奴は こうもへたれなんだろう………… 「…………ん?…………りえ、もう風呂入ったの?」 玄関のドアを開けて招き入れたわたしに、開口一番赤西君がわたしの髪に顔を寄せて言った言葉に、ヤル気満々だと思われたと勝手に落ち込み、恥ずかしいやら、ショックだわで、その後貴重なふたりの時間に無口になってしまうなんて。
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