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「不安になる気持ちは分かるよ。でも、その不安な気持ちごとぶつかってきて欲しいんだ。…………逃げないで…………俺の気持ちを勝手に推測して、居なくなったりしないで…………」
赤西君はわたしの頬を優しく撫でながら、懇願するように呟いた。
わたしの気持ちを分かって歩み寄り続けてくれる、この美しく優しい人の震える手が、素直な愛情を表してくれてる。
「俺も怖いよ…………りえが俺の元から突然いなくなるんじゃないかって…………りえの心には、まだ前の彼が残した傷が塞がることなくあるってことは感じるから…………」
ふと上げた目線の先に揺れるブラウンの瞳があった。
「不安な気持ちも何もかも全てひっくるめたそのまんまのりえが好きだ。何度だって想いを伝えるのは、俺がりえを好きで離したくないからで、それを申し訳なく思ったりしないで。恋愛に慣れてなくて、おじけずいたり、戸惑ったり、フラフラしてるりえはとっても愛らしくて、このまま食べちゃいたい位だ。」
突然強く抱き締められ、唇を塞がれた。
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