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「…気を使わせたのは、私の方です。ごめんなさい。
私は、友永穂香。文学部で、勉強しています。あなたと同じ1年生です。」
「いや、そんな。何で、穂香さんが、謝るんですか…。」
俺が、恐縮していると、クスッと穂香は、笑った。
「あの、私達、これから、お茶しに行きますけど、一緒にいかがですか?
もし、よかったら、そちらのお友達も一緒に。」
「えっ?!俺も、いいんですか?」
「はい、どうぞ。」
「やったあ!」
いつの間にか、俺の隣に並んでいた修まで、穂香に誘われて、あっという間に、お茶することになったんだ。
この時、俺は、今日ここへ来るまでに感じていたのとは、また違った種類のワクワクに、包まれつつあった。
その時点では、わからなかったけれど、それは、この先に待っている恋の予感だったのかもしれない。
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