壱
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愛も恋も捨てられる。 でも、この重みを捨てる事は出来ない。 いや、あの、 引き裂かれる痛みの恐怖に、貴子は耐えられなかった。 だから、淳も貴子も同罪なのだ。 本当は、分っていた。 日々、彼がいて、自分がいる。 それで、それだけで、充分、だと・・・
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