第1章

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______________________ 「お兄さんも家族とここに来てるの?」 無邪気な笑顔で聞いた質問に 男は無愛想に答えた 「家族はいない」 ______________________ 凛が通う高校に 転校生がやってきた 名前は黒崎 礼央 美男子と噂が広まり 教室には毎放課 女子が群がっている が、変わり者で 転校初日 「今日からこの学校にきた黒崎くんです 自己紹介どーぞ!」 と、先生が言ったのにも関わらず 無言。 かと思いきや 寝息が聞こえてきた 器用な立ち寝 さらに黒のパーカーを ブレザーの中に着ており 最初から校則を堂々と破っていた 「あ…えっと黒崎くんは北海道から引っ越してきたんだよね?」 先生は話しかけても全て無視をされ 泣きそうな表情になっていたが 「せんせ、そいつ寝てますよ…?」 と、ムードメーカーの蓮が言うと 「寝て…ないし…」 うっすらと返事をした だが寝ていたことには変わりない 「黒崎くん寝てたの!?ていうかパーカーだめだし!起きて!」 先生はぷりぷりしながら 礼央の背中を押し席に移動させた そんな礼央は席に着くと すかさず熟睡 みんなも目を見張るほどの早さだった
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