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学級委員長の凛は
性格も知らずに告白する女子が
理解できず
礼央ともなるべく
関わらないようにしていた
だが
「凛ちゃん」
そう呼ばれ振り向くと
礼央がいた
まさかの名指し
凛にとっては最悪な事態だ
他の女子にも
目をつけられかねない
「なに」
素っ気なく返事をすると
「帰りに近くの図書館、教えて」
そう言われたのだった
「学校の図書館じゃだめなわけ」
「女子がくる」
「あーよかったね」
「なんかバカにされた気分なんだけど」
「うん」
凛がてきとうに返事をしていると
市の図書館に着き
「一緒に本、探してくれない?」
しぶしぶ本を探すことになった
「どういう本なの」
「うーん」
礼央は題名も何も言わず
凛を連れて本を探していた
平日なだけに
もともと人のこない図書館には
人気が全くといってもいいほどない
「ねぇ本探す気あるの?」
いくら題名を聞いても
教えてくれない礼央に
凛はしびれを切らしていた
「黒崎くん?
ちょっと聞いて…っ!?」
角にいたところで
凛は突然礼央に
押し倒された
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