第1章

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いつの間にか眠ってしまったようだ。 部屋は、暗くて何も見えない。 フローリングに長時間寝ていたせいで身体中が痛かった。 起き上がるのも、億劫なほど疲れている。 ずっと、寝ていたはずなのに… 不思議な程、疲れていた。 暗い部屋の中、チカチカと携帯が光っている。着信があった様だ。 着信音にも気が付かない程、熟睡していたって訳か… 独り言をつぶやき、携帯に手を伸ばす。 珍しく留守電が入っていた。 それは母の弟の剛叔父さんからで、留守電からは叔父さんの得意なギターがバックに流れていた。 どうやら、自分でひきながら電話しているらしい。 メロディが不規則だ。 「元気にしているか?近々会おうな!」 という内容だった。
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