第1章

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続いて、母からの留守電を聞く。 何故かひどく慌てていた。 「 類?剛叔父さんが亡くなったの。 なるべく早く帰ってきて!」 それだけ言うと、留守電は切れた。 は?なんだよ、それ。 さっき、叔父さんから留守電入ってたぞ? 母さんの言ってることが分からない。 危篤だということか? それにしても、亡くなったって… 叔父さんは、自分の思うように好き勝手に生き、結婚もしていない。 仕事も、生活に困らない程度にしか働かない。自由人だった。 留守電の声は、元気そうだったし近々会おうと言っていたはずだ。 しかし、母は叔父さんと姉弟二人で、俺にとって叔父な当たる人は、一人しかいない。しかも、母は剛叔父さんと言っていた。訳が分からないので、取りあえず母の携帯を鳴らす。
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