第1章

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実家までの電車の時刻表を携帯で、探す。結構、時間があいているので、 母に知らせておこうと、母の携帯を鳴らす。 「母さん?俺。で?叔父さんなんで亡くなったの?今日俺の留守電に叔父さんから連絡あったんだけど。急だったね」 そこまで言うと、母さんが 「何言ってんのよ。叔父さんが留守電なんか残せるはずないでしょ?叔父さん、近所の人が見つけてくれた時には、死後数日経ってたのよ?死因が分からないから、遺体はまだ警察署よ?死因が分かるまで返してもらえないらしくて、まだ警察署で待ってるところなのに…」 冷たいシャワーですっきりしたはずの頭が混乱する。 「いや…でも、本当に今日留守電入ってたんだって!元気してるか?って。近々会おうなって!叔父さんギター弾いててさー」と言うと母が、 「夢でも見たんじゃないの?そんなのありえないじゃない!亡くなってたんだから…それより、何時にこっちに着きそう?」と言った。 夢だったのか? 死後数日経ってるって… でも、叔父さんのすぐ後に母さんからの留守電も入ってたよな? 一体、どうゆう事だよ! 「俺の携帯番号、叔父さんに教えたの母さんじゃないの?母さんからの留守電の前に叔父さんから、留守電入ってたんだって!」 俺は、信じられなくて母に同じ事を何度も言った。 しかし、やはり警察の調べからも、遺体の状態からも死後三日程経っているとの事だった。死因は心臓麻痺。 やっと遺体を引き取って帰れるらしかった。
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