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ところが、 「ダメよ。先生は、もうお年寄りなんだから。 それにほら、ケイちゃんの所には爽ちゃんだっているし」 えっ?! なんで俺? 返しかけた踵が、一瞬止まる。 「いや、そういう事じゃなくてさ」 「そういう事でも、こういう事でもないわよ。 だって、あれって犯罪でしょう?」 犯罪? で、なんで俺が絡む? なんか怪しげな展開に、つい俺は耳まで傾ける。 すると、 「でも、それなら警察に相談したほうがいいんじゃ……」 息子が絡んだからか。 さすがに及び腰を見せた母に、“スピーカー”はピシャリと言った。
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