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「水田、最近部活どう?コンクールとか出す気になったか?」
先生は、沙耶に声をかけた。
沙耶は、書道部に在籍しているが、なかなか個性の強いメンバー揃い。
純粋に書道を楽しむだけでは終われない色々がある。
だから、あまり楽しくはないらしく、コンクールも出そうとはしていない。
「えっと…、まだ充電中です。」
私の前に座る沙耶は、私のノートを見ながらボソっと答えた。
「そっか、締め切りは夏休み明けだから、それまでに充電終わるといいな。」
先生も、無理強いはしなかった。
葉山先生は、書道経験が長く、かなりの達筆だと聞いたことがある。
沙耶は、1年の時の部活紹介で葉山先生に一目惚れして、そのまま書道部に入ったらしい。
そのまま、書道自体は好きになれたらしいんだけど。
どの部活も、メンバーが濃いと恋愛事情も濃くて、大変みたい。
先生一筋なのに、色々巻き込まれてしまうのは、沙耶のサバサバした性格が災いしているのかもしれない。
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