第1章

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頬を、それはそれは見事にピンクに染めて彼女は、先生と話をしていた。 私は、彼女のその姿を見て初めて、先生の存在を認識した。 いや、存在は知っていたけど、授業を受け持ってもらう事がなければ、気にも留めない存在だった。 彼女は、先生を好きなんだと知り合って直ぐに私に教えてくれた。 そもそも、彼女は、一年生の頃の友人の友人。 たまたま2年に上がる時、文系クラスを選択した時に同じクラスになった。 でも、共通の友人が居て、話もそこそこ合うので、気が付けば一緒にお弁当を食べる数人の1人という距離感に居た。 周囲から見れば、私達は友人なワケで、笑い合いながら数人で毎日を過ごしている。 でも、彼女は、私の眼を見ようとしない。 数人いる中で、私とだけは…2人きりにはなろうとしない。 それは、やはり先生の存在があるからなんだと思う。
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