プロローグ

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   別に、最初から何かが劇的に変えられる、なんて信じてたわけじゃないんだ。    ただ、あの頃の私は何かがとにかく窮屈で、ネット上のそんな馬鹿みたいな噂にですら、すがりつきたい気持ちだったの。    「悩める人を助けてくれる二人の王子様がいる。願いを叶えたければ、自分の命の次の次に大切なものを王子様に差し出すこと・・・。」  まあね、今思うと笑っちゃうけど・・・。  でも、その日から、私の毎日が輝き始めたのは確かなことなの。    それにね、私からすれば、本当に王子様はいたんだ。  古びた骨董屋、「アンティークな砂糖菓子」の扉の向こうに・・・。
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